2013/11/15
雑記 2013.11.15
「2010年あたりを機に日本のロック・バンドがずばっと変わった印象がある。」
こう書くとものすごくスケールの大きい話のようだが僕が実感していたのはもっと小さい、自分の好きないくつかのバンドのことだ。
文章で書くよりまずは聴いたほうが早いと思う。
具体的にはこの三つ。
まず2008年に活動休止を発表したELLEGARDENのVo.細美武士が立ちあげたバンド、the Hiatusが2009年11月に発表したEP『Insomnia』収録の「Antibiotic」
Antibiotic / the Hiatus (2009.11)
そして一ヶ月後の2009年12月にASIAN KUNG-FU GENERATIONが発表したシングル『新世紀のラブソング』の表題曲「新世紀のラブソング」
新世紀のラブソング / ASIAN KUNG-FU GENERATION (2009.12)
そしてさらにその一ヶ月後、2010年1月にストレイテナーが発表したシングル『Man-like Creatures』の表題曲「Man-like Creatures」
Man-like Creatures / ストレイテナー (2010.01)
少なくとも僕の中ではELLEGARDEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ストレイテナーという三つのバンドは、当時日本のロック、その中でもいわゆるロキノン系といえるかもしれないジャンルを代表するようなバンドだったし、ギターロックの王道と言えばここだよね、というイメージだった。
WeezerやGreen DayやRed Hot Chilipeppersなどの影響を実際に語り、そして見せてきたバンドたちだった。
それらのバンドが今にしてみれば「なぜ2010年になる前後にそろってこれらの曲を発表したのか」というのはとても興味深い。
すこし話は逸れるが日本のバンド、というくくりを外せばアメリカのミクスチャーバンドLinkin Parkが方向性を大きく替えて賛否両論となったアルバム『A Thousand Suns』をリリースしたのも2010年の9月。
Linkin Park / The Catalyst (2010.8)
まぁLinkin Parkは置いといて、日本のこれらのバンドがなぜ今までのギターサウンドを捨てて、あるいは大きくその比重を減らしてこのようなサウンドに辿り着いたのか。
結論を言ってしまうと考えても考えてもよくわからなかったのですが。
ここからが僕が考えついた思いつき。
一つ手がかりになりそうなのが、三つのバンドがどれも「影響を受けた」あるいはファンだと公言していたにも関わらずサウンドにはあまり出てこなかったバンドRadiohead。
その代表的かつ革新的だったアルバム『Kid A』のリリースが2000年!
つまりちょうど10年前!
「日本のロックは10年遅れてる」とか最初に言った人すごい!
とまぁすごく雑な着地をしてしまったのですが僕はこれで納得したことにしました。
でも2010年あたりから大きく変わった気がするというのは冗談ではなくて、はっきり言うとシンセサウンドとかエレクトロニックな要素が大々的に取り入れられたりそういうバンドがどんどん出てきたのがこのあたりだと思うんです。
あとドラムの役割というかドラムマシンとしての生ドラムのような。
僕がこれを書いた目的は日本のロック・バンドも最近結構おもしろくなってるんですよということが言いたかったんでした。
最近のバンドに関しては今度もっとちゃんと書きます。
以下は参考
アルクアラウンド / サカナクション (2010.01)
ループ / ねごと (2010.09) from 『Hello! "Z"』
能動的三分間 / 東京事変 (2009.11)
モーターサイクル / BUMP OF CHICKEN (2010.10)
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