2013/09/10
Nothing's Carved In Stone / REVOLT (2013)
Epic Record Japan (ESCL-4066)
Personnel:
村松拓 (Vo, Gt)
生形真一 (Gt, Cho)
日向秀和 (Bs)
大喜多崇規 (Ds)
ELLEGARDENの生形真一、ストレイテナー・Entity of Rude・killing boy・FULLARMORでの活動の他Superfly with the Lemon Bats・TK from 凛として時雨などでのサポート活動でも良プレイをみせていた日向秀和、同じくkilling boy・FULLARMORの大喜多崇規、元Abstract Mushの村松拓によるバンド、Nothing's Carved In Stone。その通算5枚目、メジャー移籍後2枚目となるアルバム。
前作はバンドのロック志向を全面に押し出したアルバムだったが、今作はさらにシンセ・サウンドやボーカルエフェクトなどを織り交ぜたり、リズム面でも「今のロック」感が高いアルバムになっている。というのが最初の印象。今作は前作「Silver Sun」よりは3rd Album「Echo」の延長線上にあるんじゃないかな。
日本語詞はさらに増えて今作はインストによる1曲目を除いて10曲中4曲となっている。このバンド、日本語詞が増えたきっかけはThe Yellow Monkeyのトリビュート盤でカバーした「バラ色の日々」だと思うのだけれど(バンド初の日本語詞)、個人的には日本語詞の方がいいと思うんだよね。英語がリズムに乗りやすいとかはわかるのだけれど、単純に日本人だからさ。最近のバンドだとUNCHAINよりはKEYTALKみたな日本語にこだわってる方が好みなんです。
ELLEGARDEN時代からお馴染みの生形のリフ・ワークとアルペジオは健在で、間を埋めることも後ろでしっかり支えることも前面でリードすることも出来る日向のベースもさることながら、大喜多のエレクトリックなビートもロック・バンドらしい8ビートも叩けてさらに見せ場をしっかり押さえたドラムがバンドをしっかりまとめている。個人的には大喜多のドラムはすごく好みだ。変拍子でも聴きやすくて「ノレる」サウンドに仕上げているのはこのこのバック陣ならではの強みだと思う。
ここまでは今までのアルバムでも通じて聴けるんだけれど、アルバムを重ねていくにつれて確実に良くなっているのは村松のボーカルと詞をリズムに乗せる力。腕利きのバンドマンが集まっているからどうしても楽曲はテクニカルになっていくのだけれどそこに一本筋を通しているのは間違いなくボーカルだと思う。
Nothing's Carved In Stoneは1stから聴いているのだけれど、1stのころはバンドとして最初に発表されたのが3拍子の「Isolation」だったこともあって、どちらかというとテクニカルで「これはバンドマンしか聴かないだろ」みたいなところが結構あったのだけれど徐々にその中に聴きやすいというか一般ウケしそうな楽曲も出てきたのがすごく成長だと思う。一般ウケしそうな楽曲がでてくると「日和った」とか言い出す人も少なからずいるのだろうけど、テクニカルではありつつポップな感触を与えられているというのはすごいことだ。
お気に入りはこのバンドらしさが前面にでた#3 You're In Motion、ディープなシンセ・ベースのサウンドから始まる#6 Sick、イントロからエフェクト全開な感じなのにサビにくるころにはバンドサウンドにすり替えられている#8 Bog。
このアルバムの新しい局面といった感じの曲は全体的にダークに深く歪んだベースと反復するギターフレーズによるダブやエレクトロニカ的な楽曲なのだけれどそれがこのバンドのサウンドにマッチしている。
今作ではかなり重要なポジションを占めているシンセ・サウンドがライブでどうなるのかが楽しみなアルバムでした。
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