2014/01/17
2013年補完
今回は2013年の色んな所のベストとかを見て補完した2013年作の話。
Billie Joe & Norah / foreverly
たぶんどこのベストにも上がっていなかったけれど。
年末に出た衝撃作、もはや歴史的パンクバンドGreen DayのボーカルBillie Joe ArmstrongとジャズボーカルNorah Jonesのデュオ。しかも内容は1950年代後半から1960年代前半に活躍したカントリーユニットEverly Brothersのアルバム『Songs Our Daddy Taught Us』のまるごとカヴァー。
僕Green Dayの大ファンなので。
なによりBillie Joe歌上手くなったなぁと。これは例えばthe Hiatusになってからの細美武士を聞いた時とおんなじ感想なんだけどそれまでとのギャップというかそういうのあざといけどいいと思います。
ピアノやギターは二人で、バックはNorah側の人間、録音もどちらかというとNorah Jones主導で進んだらしいです。
まったり心地よくて散歩したくなるような音。
DJ Rashad / Double Cup
これはクロスビート年間ベスト・アルバム2013の中で原雅明さんがBEAT MUSICの1位としてあげていたアルバム。
ジューク/フットワークっていうジャンルなんだけどそれについてはリンクを貼っておくので詳しくはそちらで。
ざっくりまとめると複雑なリズムのトラックでいかにカッコよく踊れるかを競うストリートダンスの為の音楽なんだけど、これはかなり面白いです。
そしてダンスのための音楽だから単純に聴いていて楽しい。
後述のSwindleもそうなんだけど、Kanye West『Yeezus』しかりインダストリアルな感触のビートミュージックが僕の中で最近アツいです。
・話題のニュージャンル「Juke/Footwork(ジューク/フットワーク)」まとめ - NAVER まとめhttp://matome.naver.jp/odai/2134720117091412801
Justin Timberlake / The 20/20 Experience Complete
言うまでもなく色んな所のベストに入りまくったJustin Timberlake復帰作の二枚まとめたやつ。
ボーナストラックが欲しい人は別々に買えばいいと思います。
前述のクロスビートの中でRobert Glasperも今年のアルバムにあげてましたね。
Jay Zとはたがいの楽曲に参加ってことで。
最近のこういう流れの中にあって安易にEDMとかに流れなかったのが素晴らしいです。すごくセクシーでジェントルでクールです。
2枚めはあんまり評判が良くないみたいだけどゲストも豪華だしどうせなら二枚とも聴きましょう。
Laura Mvula / Sing to the Moon
これも割りと色んな所でみた気がします。
SSWとして出てきたっぽいけど僕はAdeleとかEmeli Sandeと並べる気にはあんまりならないですね。Gregory Porterの隣辺りに並べておきたい。
キラキラしすぎずにアフリカンな香りもするしR&Bとか好きな人にもウケるんじゃないでしょうか。
一日中聞いていたいです。
N-qia / Fringe Popcical
年間ベストにいれたSerph参加のプロジェクト。
サウンドはSerphそのもの。そこにウィスパーボイスの日本語詞が乗ってとても心地よいです。
RashadやSwindleとはそもそも方向性が違うんだけど強烈な低音でビートを作っていくのではなく環境音やピアノ、ギターのメロディを重ねていって推力にするっていう技法がすごく上手い。
歌が入ることで一本筋が入った感じになることもあれば歌もひとつのパーツとして彩りを添えることもあるというとてもカラフルなアルバムです。
イメージは朝。
Shai Maestro / The Road to Ithaca
年間ベストのAvishai Cohenのアルバムでもピアノを弾いていて、イスラエルジャズ特集でも出てきたイスラエルのピアニスト、Shai Maestroの二枚目のリーダー作。
結構複雑なことをやってるんだけどそれを感じさせない確かな技術力には脱帽です。
Omer Kleinのアルバムでも感じたけどイスラエルのピアニストってクラシカルな感触もイスラエルの感触も綺麗にブレンドされていて楽曲の完成度がすごく高いです。
来月の来日公演がたのしみ。
ただ言いたいのは、これ日本版と海外版で曲順が違っているのはどういうことなんでしょうか(日本版にはボーナストラックがあるにしても)
Sky Ferreira / Night Time, My Time
これもみたのはクロスビートだったけな?他にも色々入ってた気がします。
まず思ったのはみんなアヴリル・ラヴィーンとか聴いてる場合じゃないんじゃないかと。(これはギターポップでは無いんだけれど)
「ただのポップスとは言わせねぇよ!」って感じの気合の入ったサウンド・メイキングが抜群にいいです。アルバム通しての完成度も高い。そしてかわいい。
Swindle / Long Live Jazz
これも原さんのベストに入ってた気がする。
いわゆるダブステップなんだけど、同じようにジャズがうんたら言うようなFlying Lotusとかと違ってぬるぬるというかドロドロした部分がなく、全編にわたってパーツの定位が割とはっきりしていて見通しの良いサウンドメイクが心地よいです。
このライブ映像は楽器隊が実際にいてすごく面白い。
Tigran Hamasyan / Shadow Theater
ジャズ評論家の柳楽さんがクロスビートでもとり挙げていーぐるの年間ベストイベントでも掛けていた盤。
一聴してなんとなくAvishai Cohen『Seven Seas』を思い出しました。けどこのアルバムって色んなテイストの曲がごちゃまぜでしっかり聴くとエレクトロからロックまでいろんな要素が入っていて、過激。
かなりの意欲作というか挑戦作だと思う。
それでいて複雑さをあまり感じさせないのがこれまたジャズマンの技ですね。ピアノは必ずしも前面にあるってわけじゃないんだけどバッチリ決めてます。
このライブ映像では映像ともマッチさせて世界感が伺えます。
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