2014/12/10
Re:cycle from old chapter
ジャズはいわゆる"ジャズ・スタンダード"という形でカバーが積極的に行われるという点では他の音楽ジャンルとは少し違った音楽である様に思う。
いわゆる『スタンダード・ブック』を持ち出せば1930年代~60年代の映画音楽やMiles Davisの楽曲やブルースからボサノヴァまで200曲近い楽曲が並んでおり、それらスタンダードからコード進行を学び、アドリブの為の理論を学び、作曲技法を学ぶということはジャズを勉強する上では至極当たり前で、今日でも疑うこと無く行われている。
今回は最近のジャズマンが新しい感覚を持ち込む事で変容するジャズ・レジェンドの楽曲に着目した記事。
2014/12/01
Matthew Stevensが来る
カナダ・トロント出身のギタリストMatthew Stevens(Matt Stevens)がトリオで来年1月に来日決定したようです。メンバーはJamire Williams(ds)とBen Williams(b)という今まさに人気の二人。
しかし「Matthew Stevensって誰?」って方も結構多いんじゃないでしょうか。
実は彼、いわゆる『Jazz the New Chapter』周辺では近年の重要作に参加していて知らず知らずのうちに耳にしている人がほとんどだと思います。
今回はそんなギタリスト、Matthew Stevens特集。
2014/11/18
2014/11/12
2014/10/21
2014/09/19
2014/09/14
JNTCプレイリスト
『Jazz The New Chapter 2』が出たところで、あらためて元祖『Jazz The New Chapter』に収められているアーティストのまとめ的なプレイリストを作りました。
まずはRobert Glasper Experiment。
続いてその元メンバーであるドラマーChris Dave、現メンバーであるドラマーMark Colenburg、ベーシストのDerrick Hodge。
続いてBlue Noteの注目アーティストシリーズとしてボーカリストJose James、Gregory Porter、
日本人で初めてUS Blue Noteと契約したトランペットTakuya Kurodaの3人。
Artist Pickupとして女性ボーカル兼ベーシストEsperanza Spalding。
ドラマーKendrick Scott、
女性ボーカルGretchen Parlato、
M-Base出身のピアニストVijay Iyer、
現代ジャズギターのもはや重鎮Kurt Rosenwinkel、
おなじくもはや重鎮ピアニストBrad Mehldau、
ドラマーBrian Blade。
となっております。
2014/09/11
9/8 『Jazz The New Chapter 2』 DOMMUNEまとめ
明日はこれ。9/8(月)19:00〜 #Dommune !「Jazz The New Chapter 2」発売記念SPECIAL!!~ジャズ新世代の躍動 出演:柳樂光隆、吉田ヨウヘイ、大谷能生 司会:小熊俊哉 僕らの後は今ジャズ的なあのお方が出るとか出ないとかニュスターズらしいす
— 柳樂光隆Jazz:NewChapter (@Elis_ragiNa) 2014, 9月 7
9/8に行われた『Jazz The New Chapter 2』(以下JNTC2)発売記念DOMMUNEのまとめです。
前回同様動画たくさんで重いのでPC推奨で。
関連リンク
4/17 『Jazz The New Chapter』DOMMUNE まとめ(前回のDOMMUNE)
「Jazz The New Chapter 2」発売記念SPECIAL!!~ジャズ新世代の躍動 #DOMMUNE
http://togetter.com/li/717002 2014/09/04
2014/07/31
(as myself) for a freshman
こないだ大学ジャズ研の新入生の為に一人一枚おすすめ盤を挙げる、という企画があってとても悩んだ。
たぶんSonny Rollinsの『サキコロ』とかClifford Brownの『Study in Brown』とかそういう物を求められていたんだろうけど、いざ「あなたのおすすめは?」と訊かれるとなんだろう全く浮かばなかった。
結局その時僕は最近Jeff Parkerにハマっていたから『Chicago Underground Quartet』という非常にふわっとした回答をしたんだけど、後から思い返したらジャズを聴き始めた頃のことも含めて色々浮かんできたので今回はそれを消化していきます。
ジャズ入門の記事というよりも僕がジャズを聴き始めたころに何を聴いてたかって記事だと思ってくれれば幸いです。
Albert Ayler / Spiritual Unity
バンドキッズだった高校生の僕をフリージャズの世界に引っ張り込んだのは阿部薫とAlbert Ayler。これはずっと揺らがない。なかでもこれは一番聴いていた。感情をそのまま吐き出したみたいなサックスに衝撃を受けた。アイラーはスタンダードを自由奔放に演奏する『My Name is~』もよく聴いた。
今にしてみるとこの時代のフリージャズの音って黒人解放運動という時代の音なんだと思う。
Eric Dolphy / Out to Lunch
この盤はアイラーを聴いたもうちょっと後、ONJQ『Live!』を聴いてからそこを掘り下げて出会った盤。
ドルフィーは即興演奏家としても作曲家としても超一級だと思う。それはOrnette ColemanもThelonious Monkも一緒。
この三者みたいなフリーフォームといわゆる曲を演奏するジャズの中間みたいな存在に僕は惹かれ続けている。
Wayne Shorter / footprints live!
その三者のようなスタイルを現在進行形で突き進めているのがショーターだと僕は思う。
中でも後期のこのカルテットでの演奏が本当に素晴らしい。Brian Bladeはお気に入りのドラマーの一人。
思わず声が上がるような即興演奏って本当に稀で、こういうところをスピリチュアルにしか表現できないのは本能的なものだからなんじゃないかとすら思う。
Bill Frisell / Bill Frisell, Ron Carter, Paul Motian
Bill Frisellというギタリストを最初に聴いたのは多分この盤だったと思う。よく空間を浮遊しているとか表現される彼だけどすごくブルージーでもあるし破壊的でもあって本性がまったく掴めない、そんなところが僕が彼を大好きな理由だと思う。あと僕がこれを聴いて一番見方が変わったのはベースのRon Carter。この盤でのプレイは彼のキャリアの中でも最高に近いと思う。
Paul Motian / Monk in Motian
Bill Frisellをはじめ沢山のギタリストを排出してきたのがBill Evans Trioのメンバーでもあったドラマー、Paul Motianのバンド。
これはその彼のバンドでThelonious Monkの曲を演奏するという企画で、僕の中では「一番正しいThelonious Monkの解釈」。
サックス、ギター、ドラムという変則的なトリオ(この盤にはピアノも数曲参加)で作り出される空間はとても美しくて、怪奇。
Paul Bley / Paul Bley NHØP
Keith JarrettよりもBill EvansよりもハマったピアニストがPaul Bley。この盤はベースの名手Niels-Henning Orsted Pedersenとのデュオ作。
このデュオの為に書かれたと思われる曲とCarla Bley曲他による演奏は僕の知っているPaul Bleyの演奏の中でも特別美しく感じる。
Paul Bleyは他にもう少し内省的なソロ作品、『Open to Love』もおすすめ。
ここまでの六枚でとりあえず一旦休憩。
ジャズ入門とは程遠い記事になってしまったけれど「こういう入り方もあるんだよ」っていう一例としてみれくれれば幸いです。
たぶんSonny Rollinsの『サキコロ』とかClifford Brownの『Study in Brown』とかそういう物を求められていたんだろうけど、いざ「あなたのおすすめは?」と訊かれるとなんだろう全く浮かばなかった。
結局その時僕は最近Jeff Parkerにハマっていたから『Chicago Underground Quartet』という非常にふわっとした回答をしたんだけど、後から思い返したらジャズを聴き始めた頃のことも含めて色々浮かんできたので今回はそれを消化していきます。
ジャズ入門の記事というよりも僕がジャズを聴き始めたころに何を聴いてたかって記事だと思ってくれれば幸いです。
Albert Ayler / Spiritual Unity
バンドキッズだった高校生の僕をフリージャズの世界に引っ張り込んだのは阿部薫とAlbert Ayler。これはずっと揺らがない。なかでもこれは一番聴いていた。感情をそのまま吐き出したみたいなサックスに衝撃を受けた。アイラーはスタンダードを自由奔放に演奏する『My Name is~』もよく聴いた。
今にしてみるとこの時代のフリージャズの音って黒人解放運動という時代の音なんだと思う。
Eric Dolphy / Out to Lunch
この盤はアイラーを聴いたもうちょっと後、ONJQ『Live!』を聴いてからそこを掘り下げて出会った盤。
ドルフィーは即興演奏家としても作曲家としても超一級だと思う。それはOrnette ColemanもThelonious Monkも一緒。
この三者みたいなフリーフォームといわゆる曲を演奏するジャズの中間みたいな存在に僕は惹かれ続けている。
Wayne Shorter / footprints live!
その三者のようなスタイルを現在進行形で突き進めているのがショーターだと僕は思う。
中でも後期のこのカルテットでの演奏が本当に素晴らしい。Brian Bladeはお気に入りのドラマーの一人。
思わず声が上がるような即興演奏って本当に稀で、こういうところをスピリチュアルにしか表現できないのは本能的なものだからなんじゃないかとすら思う。
Bill Frisell / Bill Frisell, Ron Carter, Paul Motian
Bill Frisellというギタリストを最初に聴いたのは多分この盤だったと思う。よく空間を浮遊しているとか表現される彼だけどすごくブルージーでもあるし破壊的でもあって本性がまったく掴めない、そんなところが僕が彼を大好きな理由だと思う。あと僕がこれを聴いて一番見方が変わったのはベースのRon Carter。この盤でのプレイは彼のキャリアの中でも最高に近いと思う。
Paul Motian / Monk in Motian
Bill Frisellをはじめ沢山のギタリストを排出してきたのがBill Evans Trioのメンバーでもあったドラマー、Paul Motianのバンド。
これはその彼のバンドでThelonious Monkの曲を演奏するという企画で、僕の中では「一番正しいThelonious Monkの解釈」。
サックス、ギター、ドラムという変則的なトリオ(この盤にはピアノも数曲参加)で作り出される空間はとても美しくて、怪奇。
Paul Bley / Paul Bley NHØP
Keith JarrettよりもBill EvansよりもハマったピアニストがPaul Bley。この盤はベースの名手Niels-Henning Orsted Pedersenとのデュオ作。
このデュオの為に書かれたと思われる曲とCarla Bley曲他による演奏は僕の知っているPaul Bleyの演奏の中でも特別美しく感じる。
Paul Bleyは他にもう少し内省的なソロ作品、『Open to Love』もおすすめ。
ここまでの六枚でとりあえず一旦休憩。
ジャズ入門とは程遠い記事になってしまったけれど「こういう入り方もあるんだよ」っていう一例としてみれくれれば幸いです。
2014/07/28
2014/07/02
2014/06/30
2014/05/31
to swing or not (to swing) vol. 2
1990~2000年代のストレートアヘッド系を紹介する企画の第二弾です。
前回はこちら→to swing or not (to swing) vol, 1
一応ちょっと梅雨を意識したり意識しなかったり。
前回はこちら→to swing or not (to swing) vol, 1
一応ちょっと梅雨を意識したり意識しなかったり。
2014/05/26
BRAIN FEEDER 4
BRAIN FEEDER 4
2014.05.23 @新木場ageHa
artists : Flying Lotus, Thundercat, Captain Murphy, Taylor McFerrin, Teebs, MONO/POLY and more.....
新木場ageHa(僕としては新木場Studio Coastの方が馴染み深いんだけど)で行われたLAのプロデューサーFlying Lotusが主辞するレーベルBRAIN FEEDERのイベントに行ってきたのでざっくりとレポート。
2014.05.23 @新木場ageHa
artists : Flying Lotus, Thundercat, Captain Murphy, Taylor McFerrin, Teebs, MONO/POLY and more.....
新木場ageHa(僕としては新木場Studio Coastの方が馴染み深いんだけど)で行われたLAのプロデューサーFlying Lotusが主辞するレーベルBRAIN FEEDERのイベントに行ってきたのでざっくりとレポート。
2014/04/26
2014/04/18
4/17 『Jazz The New Chapter』DOMMUNE まとめ
『Jazz The New Chapter』重版記念SPECIAL!!~21世紀ジャズの現在
at. DOMMUNE
出演:柳樂光隆、原雅明、沼澤尚、大谷能生
こんな感じのイベントに行ってまいりました。
公式にもソングリストは載ってるんですが僕の覚えてる範囲でコメントあんど動画全部のせの重いまとめになります。
at. DOMMUNE
出演:柳樂光隆、原雅明、沼澤尚、大谷能生
今日の #dommune では前半で大谷能生さんが僕が選んだ昨今のジャズを聴きながらあれこれ語って、後半では原雅明さんと沼澤尚さんがものすごい進化を遂げている現在のジャズのドラマーについて語ります。超ディープな予感。
▼ http://t.co/BByrFqzFK8
— 柳樂光隆Jazz:NewChapter (@Elis_ragiNa) 2014, 4月 17
こんな感じのイベントに行ってまいりました。
公式にもソングリストは載ってるんですが僕の覚えてる範囲でコメントあんど動画全部のせの重いまとめになります。
2014/04/16
Wayne Shorter Quartet Live
JAZZ WEEK TOKYO 2014
80th Anniversary Concert
Wayne Shorter Quartet featuring Danilo Perez, John Patitucci and Brian Blade
@Bunkamura Orchard Hall, Shibuya
2014.03.14&15
Official HP: http://jazzweektokyo.com/perfomance_0414.html
2014/04/07
to swing or not (to swing) vol.1
春だからスウィングしてるジャズを聴きたい。
Jazz the New Chapterにはおそらく載らなかったであろう1990~2000年代ストレートアヘッド系のアルバムを紹介していく企画をやろうかなってことで最初は二枚くらい。ぼくがスウィング系でよく聴くやつを。
Jazz the New Chapterにはおそらく載らなかったであろう1990~2000年代ストレートアヘッド系のアルバムを紹介していく企画をやろうかなってことで最初は二枚くらい。ぼくがスウィング系でよく聴くやつを。
2014/03/28
2014/03/14
2014/02/21
Jazz The New Chapter
『Jazz The New Chapter ~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平』
監修:柳樂光隆 シンコーミュージック・ムック
「コルトレーンの時代にヒップホップやYouTubeがあったら、ジャズは別物になっただろう。
そこに生まれたのが俺たちの世代だ」--Robert Glasper
21世紀以降のシーンを網羅した世界初のジャズ本!
ハンコックからニルヴァーナやレディオヘッド、J・ディラにフライング・ロータスまで乗りこなす
スリリングな最新系のジャズを300枚を越えるディスク評と示唆に富んだインタビュー/テキストの数々で紹介。 バック・カタログだけじゃない、これが“今"のジャズだ!
執筆陣
柳樂光隆、原雅明、吉本秀純、稲田利之、江利川侑介、北澤敏、小浜文晶、小林栄一、廣瀬大輔、藤岡宇央、益子博之、山本勇樹、吉田ヨウヘイ、四浦研治、若林恵、小熊俊哉
2014/02/04
"Post Rock" is now.
「ポスト・ロックからはじめる現代ジャズのすすめ」が今回のテーマです。
今回はいわゆるポスト・ロックっていうくくりの話なんだけど、
これを書こうと思ったきっかけは僕自身が高校時代にポスト・ロックにはまってそこからジャズに入った(他にも色々要素はあるんだけど)っていうのが一つと、「ポスト・ロック好きこそ今のジャズ聴けばいいのに!」って前々から思っていたからです。えぇほんとに。あとは友達におすすめのポスト・ロック教えてって言われたからだ。
僕はひっそりとギタリストなので今回は主にギター中心の、ほとんど日本の話になります。
今回はいわゆるポスト・ロックっていうくくりの話なんだけど、
これを書こうと思ったきっかけは僕自身が高校時代にポスト・ロックにはまってそこからジャズに入った(他にも色々要素はあるんだけど)っていうのが一つと、「ポスト・ロック好きこそ今のジャズ聴けばいいのに!」って前々から思っていたからです。えぇほんとに。あとは友達におすすめのポスト・ロック教えてって言われたからだ。
僕はひっそりとギタリストなので今回は主にギター中心の、ほとんど日本の話になります。
2014/02/03
2014/01/28
2014/01/27
yotsuya tea party vol.12
四谷の喫茶茶会記で行われたイベントに行ってきました。
「益子博之×多田雅範=四谷音盤茶会 vol. 12」
概要:今回は、2013年第4 四半期(10〜12月)に入手したニューヨーク ダウンタウン〜ブルックリンのジャズを中心とした新譜CDのご紹介と、2013年 年間ベスト10の選考結果を発表します。10年代に入って4年目を迎え、周辺領域との境界はますます曖昧になり、スタイルのポップ化は更に進んだように感じます。
今回はゲストに、ドラム&パーカッション奏者/作曲家の外山 明さんをお迎えすることになりました。ジャズに留まらない多彩なプロジェクトに参加する一方、毎年のようにアフリカを訪れ、現地のリズムに慣れ親しんできた外山さんは、現在のNYの動向をどのように聴くのでしょうか。お楽しみに。(益子博之)
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